ニーデルハウザーとバスティアンのMercedes-AMGが富士で1-2

22 July 2018 ニーデルハウザーとバスティアンのMercedes-AMGが富士で1-2

> BMW Team Studieの砂子と木下が完璧なレースウィークを終える
> リザルト:レース2
> ポイント:GT3 | GT4

パトリック・ニーデルハウザーとニコ・バスティアンは、グリッド8番手スタートから優勝し、本日富士スピードウェイで行われたBlancpain GT Series Asia第2レースにおいて、GruppeM Racing Mercedes-AMGが1-2フィニッシュを果たすのに貢献した。今シーズン3回目の勝利によって、ニーデルハウザーはデニス・リンドとマーティン・コドリックに代わり、ランキングトップに躍り出た。

プロ/アマクラスで優勝したアレクサンダー・マッツシュルとラファエレ・マルチエロのMercedes-AMGは、FFF Racing Teamの濱口弘とマルコ・マペッリのFFF Racing Team のLamborghiniからわずか0.010秒差で総合2位につけ、BMW Team Studieの砂子塾長と木下隆之は2回のポールに全セッションでのトップ・タイム、そして優勝2回と完ぺきな週末を過ごした。

GT3:GRUPPEMは1-2で反撃


GruppeMにとっては、一見ちぐはぐな今週末だったが、このレースはピットストップ後に見事に取り戻し、勝利を飾った。

ポールシッターのアレックス・インペラトーリは、ドライバー交代までにダビデ・リゴンのHubAuto Corsa Ferrariに6秒のリードをつけたものの、15秒のサクセス・ペナルティーが彼とKCMGのチームメイト、谷口行規の勝機を阻んだ。

代わって首位を奪取したのはラファエル・マルチエロから3番手でクルマを受け取ったアレクサンダー・マッツシュルだった。そのマッツシュルは、オープニング・ラップの混乱でポジションを落とした後の追い上げで4番手まで戻したマルコ・マペッリから交代した濱口弘という挑戦を受けていた。

GruppeMがドライバー交代を早めに行ったことで、アマチュアの二人はシルバー・グレードのニコ・バスティアンにつかまってしまった。#999 Mercedes-AMGは、前の車両のピットストップ・サクセス・ペナルティーを巧みに利用した。

まずマッツシュルを抜いたのは濱口だったが、バスティアンが2位からトップに立ち、濱口のスピンもあって10.3秒差で勝利した。Lamborghiniはすぐに立ち直り、Gruppe Mの#888 Mercedes-AMGと肩を並べてチェッカーを受けたものの、タイム的には0.01秒遅れることになった。

後方では、谷口がピットストップ後すぐにモリス・チェンのHubAuto Corsa Ferrariを追い越したが、更に前方の同じアマチュア勢を捉える前に時間切れとなってしまった。KCMGのNissanは第1レースで優勝しながら、今回は総合の表彰台にほんの0.4秒届かず4位でチェッカー、一方でエドアルド・リベラティとフロリアン・シュトラウスのチームもう一台のGT-R NISMO GT3も同様に6秒のサクセス・ペナルティーを受けて6位に終わった。

今回からドライバーが永井宏明と佐々木孝太に変わったARN Racing Ferrariは好調をキープし、常に上位6台に名を連ねていたので、ジョノ・レスターとニック・フォスターのHubAuto Corsaの488や サンディー・ストゥーヴィックとシェイ・デイヴィーズのCraft-Bamboo Porscheを抑えてゴールすることに何の不思議もなかった。

チェンとリゴンのFerrariは、最終的にショーン・トンとアレックス・ユーンのフPheonix Racing Asia Audiの一つ前、9位まで順位を落とした。

今回もアマ・カップの勝者はArrows Racingのフィリップ・マーと武井真司のHonda NSXを抑え切ったKCMGの白坂卓也と武田直人のAudiだった。アンドリュー・マクファーソンとウィリアム・ベン・ポーターのAMAC Motorsport Lamborghiniがクラス3位に入り、表彰台に上った。

一方でチャンピオンシップ・リーダーのFFF Racing Lamborghiniのマーティン・コドリックとデニス・リンドにとっては残念なレースとなった。今シーズン初めてノー・ポイントで終わり、このレースの前まで2番手につけていたニーデルハウザーに、4戦残しての首位を与えてしまった。

GT4:もはや止められない BMW TEAM STUDIE


BMW Team Studieの砂子塾長と木下隆之は、15秒のサクセス・ペナルティー・ピットストップをものともせず、今週末2回目の優勝で完璧な週末を終えた。

実のところ、日本人ペアは、彼らにとっても主要ライバルの3組のそれぞれ個別のアクシデントに助けられてもいた。それでも、完全に遂行されたレースによって、シーズン序盤の不調からも立ち直り、ついにチャンピオン争いの有力候補となるに至った。

木下と砂子が一度もリードを譲らない一方、GruppeM RacingとTeam iRace.Winの挑戦はそれぞれに事象によって阻まれた。ジル・ヴァネレットはマックス・チェンがドライブするもう一台のBMWをスピンさせたことでドライブスルー・ペナルティーを受け、チャンピオンシップ・リーダーのラインホルト・レンガーとファン・ドユンのMercedes – AMGはトラブルによって7位、勝者に5周遅れてのフィニッシュとなった。

代わって2位に入ったのは、昨日の結果から一つポジションをあげたTTR Team SARDのブライアン・リーとトニー・フォンのPorscheだった。そしてアクシデントから復帰したチェンと浦田健が3位に入り、Team Studieは1-3フィッシュとなった。

ジョージ・チョウはリンゴ・チョンからわずか0.2秒で4位、Clearwater RacingのMcLarenクリアは6位につけた。

Blancpain GT Series Asiaは2か月の中断の後、9月22日/ 23日に上海で第9戦、第10戦が開催される。

ドライバーのコメント

パトリック・ニーデルハウザー#999 GruppeM Racing Mercedes-AMG GT3:「僕たちは鈴鹿の後、必ず反撃できると思っていてけれど、今週末は少しも楽じゃなかった。今シーズン最悪の予選結果を受けて、このクルマはストレートが速くないので、レースは厳しいものになると思っていた。鈴鹿の優勝の後のサクセス・ペナルティーがあった昨日は、それでもいい方だったと思うけれど、僕たちではなく、他のチームがサクセス・ペナルティーを負っていた今日は全ての結果がつながり、ずっと楽になった気がする」。

砂子塾長 #81 BMW Team Studie M4 GT4:「木下アニキも同じことを言っていましたが、15秒のサクセス・ペナルティーを背負った今日の結果が我々の力を証明すると考えていました。(2つのポール・ポジションから2連勝)と、まさにそれを実現させることができたんですが、このレースに参戦する時から、目標はチャンピオンになることでした。タイでのミスが本当に残念なんですが、これから先のレースも全戦全勝を目標に、我々としては戦っていくつもりです」。

佐々木孝太 #8ARN Racing Ferrari 488 GT3:
第8戦総合6位、クラス4位
「今回、レースウィークに入って初めてこのクルマに乗りました。これまでセッティングがなかなか決まらずに苦しんでいると聞いていたので、みんなと相談しながら去年のデータと比べながら、(セッティングを)決めていきました。多少は効果があったかな、と思います。まだまだ足りない部分もたくさんあるし、悔しい部分もありますが、次戦の上海では表彰台を目指していこうと思っています。
僕自身、2008年にアストン・マーチン・アジアで2回走ったことがあり、チャンピオンを取っているので、僕自身が持っているデータで貢献できればいいなと思っています」。

山野直也 #33 Porsche Team EBI Porsche 991 GT3 R:
第7戦総合9位、クラス7位/第8戦総合15位、クラス7位
「去年は富士の1戦だけの参戦だったんですが、シリーズの雰囲気もいいし、日本のレースにはない面白さがあって、とても楽しく過ごせました。お客さんもみんな楽しんでくれているようでした。今年は鈴鹿と富士と2戦の参戦で、7秒の新規参加のペナルティー・ピットストップが、緒戦の鈴鹿となり、我々にとって得意な富士にハンデキャップなしで臨むことができました。コース上のバトルも、去年より楽しむことが出来て、いいレースができたと思います。スーパーGTだとなかなかファンの人と接することができないところ、チームもお客さんたちも普段の日本のレースとは違う雰囲気を楽しむことが出来ました。来年もできたらチャレンジしたいと思っています」。

山野哲也 #33 Porsche Team EBI Porsche 991 GT3 R:
第7戦総合9位、クラス7位/第8戦総合15位、クラス7位
「久しぶりにGT3を乗ることが出来て、とてもエキサイティングな週末を鈴鹿と富士とで過ごすことができました。相棒が弟の直也ということで、今までずっとやってみたかった、2人でペアでのレースということを、Blancpain GT Series Asiaという国際的な舞台で実現できたことをとても嬉しく思っています。Blancpainのレースは、満足度の高いプロモーションがあり、レース自体、効率のいいレースだと思います。
日本にいながら、世界のレースに参加できるというのも魅力的だと思います。ぜひ来年も出てみたいです」。