GruppeMのニーデルハウザーとバスティアン、手に汗握るセパンの第1レースでFFFを押さえて優勝!

15 April 2018 GruppeMのニーデルハウザーとバスティアン、手に汗握るセパンの第1レースでFFFを押さえて優勝!

> 新品タイヤの使い方で勝ったニーデルハウザーがコドリックとのバトルを制す
> GruppeMはGT4でもウォードとレンガーが勝利
> レース1:結果

ニコ・バスティアンとパトリック・ニーデルハウザーは、ACMのマーティン・コドリックとデニス・リンドのFFF Racing Team by Team ACMとの攻防戦を見事に制し、2018年Blancpain GT Series Asiaの開幕第1戦に勝利した。

GruppeM RacingとMercedes-AMGは、GT4クラスにおいても、ポール・シッターのラッセル・ウォードとラインホルド・レンガーが、昨年のチャンピオン、フランク・ユーとジャン・マルク・マーリンを押さえ、見事優勝を果たした。

GT3:GRUPPEMのタイヤ・ギャンブルは大当たり


オープニング・ラップ、短いセーフティー・カーからフル・コース・イエローという展開だったが、スタートから13分、ポール・シッターのリンドがスパートをかけ、後続を引き離しにかかった。

一方、2番手スタートのレオ・イー・ホンリーは、オープニング・ラップでHubAuto Corsa Ferrariを抜きながら3番手に落ちたバスティアンから強烈なプレッシャーをかけられ続けていた。そのバトルにはやがて、6番手スタートだったOD Racingのアディティヤ・パテルも加わったが、インド人ドライバーのAudiはバスティアンと共にイーを追い抜きながら、やがて冷却水ホースの破損によって、健闘むなしく潰えることになった。

パテルの脱落によって再び3番手に上がったイーは、エドアルド・リベラティのKCMG Nissanを引き離すことに成功したが、一方のリンドはスタートから25分、ピット・ウィンドーがオープンになった時には、バスティアンから6秒差をつけてリードしていた。GruppeMは#999 Mercedes-AMGを直ぐにピットインさせ、よりグリップする新品タイヤに交換することで、タイム差を縮めるという作戦に出た。それはストップを遅らせたFFF Racing Teamの、ユーズド・タイヤを使うという作戦が裏目に出たことと併せて、結果的にレースを決定することとなった。

実際、リンドからコドリックにドライバーが変わり、そのアドバンテージは3.5秒まで減少してしまった。その後2回目のフル・コース・イエローが導入されると、Mercedes-AMGはLamborghiniのすぐ後ろまで詰めていた。

ニーデルハウザーの容赦ない攻撃にも、コドリックは劣化の目立つタイヤで肝心なところを見事に抑え続けた。幾度となくMercedes-AMGはチャンスを得ながらも、その都度Lamborghiniの防御の前に肩を落とすことになった。

コドリックを首位から引きずり下ろすチャンスはおそらくワン・チャンスだろうと、誰の目にも明らかった。ニーデルハウザーは残り7分を切ったとき、ようやくその最後の勝負に出た。コドリックも必死の守りに転じたが、スイス人ドライバーは逆に左に出て、ブレーキングを遅らせてターン7のアウトから仕掛けた。コーナーの出口で軽い接触があったが、お互いにダメージはなく、GruppeMがついにトップに立った。ゴール時点での両者のタイム差は4.3秒になっていた。

3番手でHubAuto Corsaのチームメイト、イーからクルマを引き継ぎいだニック・フォスターは、そのままゴールまで行くものだと思われたが、GruppeMのラファエレ・マルチエロはアマチュア・ドライバーのブライス・ボージからの7番手で交代後、シルバー勢に囲まれながら健闘したチームメイトに応えるべく、最終ラップにポジションを上げ、3位でフィニッシュ、Pro/Amクラスの優勝を果たした。GruppeMは2台のMercedes – AMGを表彰台にあげることになった。

5位はKCMGのリベラティとフロリアン・シュトラウス、シュトラウスはマルチエロの犠牲者となり、Absolute Racingはアンソニー・リウとジョシュ・バードンが6位、Audi勢トップとなった。

FFFレーシングの2台目のLamborghiniは10番手スタートで、濱口弘からクルマを引き継いだマルコ・マペリが4つポジションを上げ、7位でフィニッシュ。マーティン・ランプとフランキー・チェンのアウディは8位、日本から参戦のARNレーシングの永井宏明と伊藤大輔組が9位、サンディ・ストゥヴィックとシェイ・デイヴィーズが10位と、ここまでがポイントを獲得した。

白坂卓也と竹田直人はAMAC Motorsportsのマクファーソンとベン・ポーターのオーストラリア製に勝ち、KCMGとAudiにGT3のAm Cupクラス優勝をもたらした。

GT4:ウォードとレンガーがペナルティを受けながらも勝利


GruppeM RacingとMercedes-AMGは、ウィル・ラッセルとラインホルド・レンガーの優勝でダブル勝利を飾ったが、チームにとって、GT3クラスより平坦な道のりだった。

ウォードは当初Clearwater Racingのリチャード・ウィーにトップを奪われたが、再び首位をとり戻した後は、リードを保ち続けた。ピット・ウィンドーがオープンした時のリードは11.5秒、ドイツ人ドライバーのレンガーは難なく守り切り、ウォードのセーフティー・カー中の違反行為による30秒タイム加算を受けながらも、優勝を果たした。

チャンピオンのフランク・ユーとジャン・マルク・マーリンは、4番手スタートから最後尾まで落ち、それでも2位でチェッカーを受けた。Team iRaceのリンゴ・チョンとジル・ヴァネレットのMercedes-AMGは3位だが、第2レースはGT4のトップからのスタートとなる。

レース・ウィーク2回目の60分レースは明日11時50分にスタート。ライヴ配信はBlancpain GT Series AsiaのFacebookページとウェブサイトから。

ドライバーのコメント

Patric Niederhauser、#999 GruppeM Racing Mercedes-AMG GT3:
「マーティン(・コドリック)に追いつくのは簡単でも、なかなか追い越すことが出来なくて、それでも何度も仕掛けるのは楽しかった。ドア同士がぶつかるくらいの接近戦ほど面白いものはないよ。クルマの状態も良かったし、タイヤも最後までうまく持ってくれたので、彼がミスするのを待っていたんだ。アウト側にスペースができたので、そこを狙ってみた。ちょっとタッチしたけど、お互いにぎりぎりのところで走っていたということだね。その後は差を広げることが出来て、そのままゴールすることが出来た」。

Martin Kodric、#19 FFF Racing Team by ACM Lamborghini Huracan GT3 :
「デニス(・リンド)は最初のスティントで差を広げようと頑張ってくれたし、チームも戦略でギャンブルに出た。ピットアウトする時にGT4のトラフィックに引っかかったことがちょっと辛かった。でもパトリックは速かったし、いずれ来るだろうな、と思ってた。彼の攻撃を交わそうとしたけれど、逆にうまくこちらのミスを利用されてしまった。これだけの接近戦でこれほどいいバトルが出来たのは初めてだと思う。最後は守り切るだけのタイヤが残っていなかった。それでもレースを楽しむことはできた」。